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プリセプター制度が新人の離職理由にも

after・withコロナ――

ある看護部長さんの悩み

「当院では、新卒にも中途採用者に対しても、新人指導にプリセプター制度を採用しています。ただ、プリセプターとの相性の問題など、マンツーマンゆえのデメリットは常に感じており、指導体制を変えることも検討しているところです……」

「教える先輩は残業で、教わる新人は自己研さん」

 新人指導にプリセプター制度を取り入れている病院は多いと思いますが、マンツーマンゆえの弊害もあり、新人の離職理由になることさえあります。

 新人看護師(プリセプティ)が仕事に慣れるまでの一定期間、先輩看護師(プリセプター)がマンツーマンで業務指導に当たることをプリセプター制度(プリセプターシップ)といいます。マンツーマンのため〝相性〟が悪いと新人の離職につながる場合もあることが一番のデメリットですが、それだけではありません。

 先輩看護師が新人指導をする時間が勤務時間外に及んだ場合、教える先輩は時間外申請をするのに、教わる側の新人は自己学習取扱いとして時間外勤務申請をさせないケースが残念ながら今も看護現場では散見されます。

 いわゆる「徒弟制度」という悪しき慣習の名残りです。「ワーク・ライフ・バランス」、「働き方改革」が看護人材確保のために不可欠なものになっている今の時代にあって、こうした時代錯誤が一部の病院ではいまだに残っているのです。しかも、その事実を看護部長や病棟師長さえ把握していないというケースさえも……。

 プリセプター業務は病棟において組織的・計画的に行われているものですから看護業務の一環として労働時間と認められます。新人が無理をいって指導お願いしたわけでもなく(こんな新人最近はいない! そうですが……)、先輩の指示によるものである限り、労働時間であることは明白です。

 まず、新人指導は所定の勤務時間内に行うよう指導を徹底します。仮に、業務の都合上、どうしても勤務時間外に指導せざるを得ない場合であっても、時間外申請書にその旨を記入して、先輩・新人共に「残業」として申請します。ただし、「30分以内」など指導に要する時間の上限をあらかじめ決めて行うことです。

 いずれにしろ、業務と自己研さんの〝線引き〟を事務部門に確認し、取扱いルールを決めておくことがサービス残業の芽を摘むことにもなります。なによりも、ルールを決めることが、現場を任されている師長や主任の負担軽減につながります。

カテゴリー: 介護 医療

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