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妊婦をコロナ病棟に配す医療現場の悲痛

 先週お会いした都内の急性期病院に勤務する人事総務担当の男性から
コロナ患者受け入れ病院のひっ迫した惨状の一例をお聞きしました。

 この病院は救急患者の受け入れを制限してコロナ病床を増床しましたが、
他のコロナ患者受け入れ病院と同様、看護師の人員配置に苦慮しています。
コロナ対応に必要なスキルを持つ人材や経験豊富な人材が必要なうえに、
医師や看護師に退職者が相次いでいることも要因とのことです。

 そこで、10年選手の看護師である彼の奥さまにも白羽の矢が立ちました。
そのとき、看護師の奥さまは〝妊娠中〟であるにもかかわらず、ですよ。
さすがにこれは院内で問題となり、結果的に配置の話は流れましたが………。

 この急性期病院(とくに看護部)については、
労務管理の面で根深い闇があると以前から感じていましたが、
そうであっても、妊婦までも選択肢に入ってしまうのは異常な環境です。

 第1波のころ、ある病院に妊娠4か月でも休めない女性救急医がいました。
制度上、妊娠中の女性労働者の休暇取得を支援する助成金もありますが、
「休めない、休ませない環境」が医療現場では事実としてまだ存在します。

 ひとに優しい職場づくりのための後方支援をするのが私の仕事です。
働く環境をより良くするために、コロナ禍でも、泥臭く進めていきます。

カテゴリー: 医療

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