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「スタッフが辞めない診療所」はここが違う!④

◆差別化を図る診療所は「医療のICT化」に取り組んでいる

 働きやすい職場づくりと「医療の質」の向上の両立に欠かせないのが、医療のICT(Information and Communication Technologyの略称、情報伝達技術または情報通信技術)化です。ICTを活用した「オンライン診療」が注目を集めていますが、これはパソコンやスマホと通信回線を使い、患者と直接対面せずに医師が診察を行うもので、2018年の診療報酬改定で保険診療の一部対象になりました(病気によっては算定対象外)。

 診療所でも電子カルテやレセプトチェックソフトを導入して業務の効率化を図っている施設は増えています。診療録などの電子カルテ機能とレセプト点検機能が一つになっている診療所用医事一体型電子カルテシステムを導入したり、診療報酬請求事務の負担となるレセプトの点検を効率化できるソフトを導入して、業務負担を大幅に軽減している診療所も増えています。

 例えば、電子カルテを導入しているあるクリニックでは、スマートフォンにも電子カルテをインストールして医師が院外にいても患者のカルテを確認してスタッフに指示が出せるようにして診察の効率化を図っています。また、クリニック内のパソコンの台数を増やすことでスタッフはカルテを確認するための順番待ちがなくなり、効率的な診察ができるようになりました。

 このようなICT化を実現するための機器導入に当たり、このクリニックは労働局の助成金(時間外労働等改善助成金)を活用しましたが、「働き方改革」につながるこうした行政の助成金がいま増えています。

(つづく)

カテゴリー: 医療

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