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静岡県看護協会研修会-現場の声(2)

看護管理者の悩みと思い-タスク・シフト/シェア

 グループ討議の2つめのテーマは、「看護職のタスク・シフト/シェアの障害となるもの、効果的と思われるもの、取り組みたいもの」です。

 看護職のタスク・シフト/シェアを検討する場合、最も身近な委譲先が看護補助者(看護助手)です。しかしながら、補助者に任せる業務が整理されていないなど、業務分担がうまくできていないケースが少なくありません。討議で出された意見は看護補助者との関係についてのものが多かったのですが、医師の業務を看護師に一部移管するうえでも、看護師と看護補助者との役割分担は重要になってきます。そのためにも、看護補助者の業務を整理し、マニュアル化しておく必要があるでしょう。

 また、「その他」の意見にもありますが、公立病院などの中には医師の増員に伴う業務過多のため、本来は医師事務作業補助者が行うべき業務の多くを看護師が行っているという現実があります。必要なカルテを探す、コピーをとるといった単純な事務作業も代行する業務のためか、「身近な看護師に」とならざるを得ない面があります。さらには、看護部から「医事課へ」と事務的雑務を移管する(押し付ける)負のサイクルに陥っては元も子もありません。この点は事務部門や他職種を交えて真剣に議論する必要があります。

カテゴリー: 医療

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