◆スタッフが定着する福利厚生と教育の視点
女性職員が多いのも医療機関の特徴の一つです。最近は特に、家庭と仕事との両立支援を経営課題としてとらえている診療所が増えてきています。
病院であれば、院内保育所の整備は欠かせない福利厚生ですが、小規模な診療所では現実的ではありません。しかし、近隣の保育所と連携し、子供を預かってもらえる制度を設けて雇用を改善したケースもあります。あるクリニックでは、建物内に小学校低学年の児童を預かる場所を用意して学童保育や病児保育を行っていますが、この院長は腕と人柄から「地域一番」の評価を得ています。
また、研修・教育制度の充実は「働きがい」に不可欠です。特定の国家資格を有する専門職で構成される医療機関は、そこで働く医療従事者の多くが他業種以上に高い向上意識をもって業務にあたっています。そのため、入職後の研修プログラムを用意している、あるいは資格取得や通信講座の受講支援がある診療所では、スタッフのモチベーションが高いです。
(つづく)
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