ある看護部長さんの悩み
「希望休や夜勤回数、早番の連勤など勤務の〝公平性〟には常に苦慮しています。細かいルールは病棟によりバラつきがあり、勤務表作成担当の師長や主任のなかには、自分が休みたいときに合わせてスタッフの有給休暇を入れる〝せこい〟者さえいます……」
希望を全てかなえるのは無理! 公平性が明確であること
看護・介護の職場「公平性」の担保は、勤務表作成の永遠の課題です。私のこれまでの経験と取材を通して知り得た勤務の「公平性」の担保について整理してみました。
*土日連続勤務にならないようにする
*連勤は4日まで、夜勤と合わせて6日以内とルール化(ただし、5連勤してでも連休がほしいという要望もあるので臨機応変に)
*夜勤回数と休みの数はスタッフ間で平等にする
*「希望休は月3日まで」と決めたらそれを徹底する。安易に許してしまうと形骸化してしまうため(臨機応変と区別すること)。
*希望休は、翌月に、または3か月など長めのスパンで公平になるように配慮する
*「夜勤多め」「平日休みがいい」「早番がいい」など、スタッフの勤務の好みを把握しておく
*研修や連休の後の勤務がきつくならないようにシフトを組む。とくに自分のペースをつかめていない新人看護師に対して配慮する。
以上、休みの希望を全てかなえるのは到底無理な話です。「公平性」の基準や根拠を明確にすることでスタッフの納得を得ることができます。
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